佐世保市立江迎中学校
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 3月17日(火)、第51回卒業証書授与式が挙行されました。あいにくの天気で足元の悪い中にも関らず、たくさんの来賓・保護者の方にご参列いただき、盛大に卒業生56名の晴れ舞台を祝っていただきました。心よりお礼を申し上げます。

   

 今年度が、この校舎で行う最後の卒業式となりました。今までこの学び舎で、たくさんの生徒がたくさんの思い出を作ってきました。この校舎で卒業できることは幸せなことだと思います。寂しさはありますが、来年度より新校舎建設のため、取り壊しとなります。たくさん学べたこの校舎にも感謝する卒業式でした。

 

  卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。卒業生の皆さんの凛とした姿、その姿を後輩たちは憧れの眼差しで見つめていました。皆さんが受け継ぎ、そして新たに築いてこられた伝統を守り、発展させていくべく全員で一丸となって頑張ります。3年間、本当にお疲れ様でした。新たなステージでの活躍を祈念しています。

  

(下は、卒業生の答辞全文です。)

答辞

 さわやかな春風が躍動するこの学舎で、私たちの「中学校生活」という物語が始まったあの日。あれから3年の月日が経ち、あの時と同じさわやかな春風が私たちの心を吹き抜ける中、私たちは大きな節目を迎えます。これまでの日々を思い起こせば、すべての瞬間が鮮やかな色彩をもって蘇ってきます。
 13歳。ぶかぶかの制服が誇らしくも照れくさくもありました。行事などで先輩方が見せてくださった姿に、憧れを抱きました。そして、それこそが自分たちが目指すべき目標だと強く感じました。
 14歳。後輩たちの「先輩」と呼ぶ声に、中学生としての自覚を新たにしました。職場体験学習で学んだ働くことの尊さ。先輩方より引き継いだ伝統の重み。その全てが私たちを高い目標へと導く推進力となっていきました。
 そして、15歳。「中学校生活最後」という言葉が、私たちに感じさせてくれたもの。それは、最高学年としての責任感。二度とは訪れないこの瞬間を大切にしたいという情熱。あっという間に流れていく時間の中、私たちは自分たちの成長を確かに感じることができました。
 流れていく時間が道をつくりあげ、私たちを未来へと向かわせます。中学校生活という私たちの歩みは決して孤独ではありませんでした。苦しんだ時、迷った時、背中をそっと押してくれた手がありました。肩を優しく抱きしめてくれた手がありました。
 いつも熱心に指導してくださった先生方。時には厳しく、時には優しく、たくさんの言葉を私たちに注いでくださいました。先生方から学んだ人生の歩み方、そして、人生を歩めることのすばらしさを胸に刻み、私たちは生きていきます。本当にありがとうございました。これからも私たちの道標であり続けてください。
 慕ってくれた後輩たち。この先にはさまざまな困難があることでしょう。しかし、それを乗り越えてこそ本当の江中生になれるはずです。時には歩みを休めてもいい。悩んでもいい。それでも最後は前に進み、誇りを持って「自分は江迎中の生徒だ」といえるよう頑張ってください。あなたたちに江迎中の伝統というバトンを渡します。
 新しく生まれ変わる大切な学舎。これまで数多くの江中生の成長を見守ってくれたこの校舎とも、お別れをしなければなりません。この校舎は、私たちの3年間を、そして、江迎中学校50年の歴史を、どんな思いで見つめ続けてきたのでしょう。どんなに時間が流れても、ここは私たちの温かい居場所。中学時代を思い出す時、心はきっとここに戻ってきます。私たちの物語の舞台であってくれて、本当にありがとう。
 お父さん。お母さん。たくさん迷惑をかけました。でも、どんな時も優しい瞳で見守ってくれた。どうしようもない苛立ちや心の痛みに、そっと手を添えてくれた。そして何よりこの大切な命を授けてくれた。「あなたたちのような親になりたい」と、今、心の底から思います。大事に育ててくれて本当にありがとう。更に輝いていく私たちの命の煌めきをこれからもずっと見ていてください。
 三年間一緒だった仲間たち。たくさんのことがあったね。肌寒さが残るグラウンドで熱い思いをぶつけ合った体育大会。土砂降りの雨の中踊った乱舞龍。どれもみんなといたからできたこと。古き良き京都の街で、たわいもないことをしゃべったね。夕日がさす教室で歌や劇の練習に夢中で取り組んだね。あなたの言葉で、高い壁も険しい道も突き進むことができました。みんなに出会えて良かった。本当にありがとう。互いに歩む道は違うけど、みんなのことは忘れません。
 私たちは江迎の街で芽を出し、今、自分色の花を咲かせました。しかし、もっと広い世界を見てみたい。もっと色鮮やかに自分という花を咲かせてみたい。そして、それができると信じています。まだ見ぬ未来で、更なる成長を遂げるために、私たちは新たな道へと歩き出します。

                                                          平成26年3月18日 
                                                          卒業生代表

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