人権について考えよう!(人権集会)
登録日 [2025年12月1日]
いよいよ12月になりました。
先週は、体調を崩す児童が多くありましたが、今週は欠席する児童もずいぶん少なくなりました。
冬休みまであとひと月。1年(2学期)のまとめをしっかり行い、みんなで元気に年越しを迎えたいと思います。
12月1日(月)「人権集会」
感染症の感染防止対策として体育館に集まらず、各教室で参加するリモート形式で人権集会を行いました。
まず、校長が、人権の意味や、いじめを絶対にしてはいけないことについて話しました。一部紹介します。
「暴言など相手のことを傷つける言葉は、弓矢の矢と同じです。相手の心を深く傷つけ、一度刺さると抜けにくい。その矢を取るためには、『ごめんなさい』『大丈夫』など、周りからの温かい言葉や思いやり、支えが必要です。ただし、矢が取れたとしても、心には穴が残ります。だから、人を傷つける行動や言動、いじめを絶対にしてはいけません。」
「暴言や暴力などが無い学校は、あいさつをよくする姿、にこにこ笑顔で過ごす姿、整理整頓ができている姿、係活動を頑張る姿、お互いを励まし合う姿、相手を大切にする姿などが見られます。そのことを考えながら毎日の生活を送り、人権を大切にする心をみんなで育てていきましょう」
次に、人権平和委員会の子どもたちが、絵本「ひとりでぼっち」の読み語りと人権について発表を行いました。みんなしっかりと事前に練習していたので、思いがよく伝わりました。一人一人の小さな人権意識が、大きな成果につながっていくものと信じています。その気持ちを大野小学校全員で共有することができた、素晴らしい集会になりました。
(人権平和委員会の発表)※全文
みなさん、人権とは何か知っていますか。
人権とは、生まれた時からみんなが持っているものです。
子どもも大人も、外国人の方も、世界中のすべての人に人権があります。
すべての人の人権が、同じように大切です。
人権を誰かに傷つけられたり奪われたりすることがあってはいけません。
人権は一人一人守られており、幸せに生きるために必要なものです。
今日は、お互いが安心して楽しくすごしていくためには、どんなことが大切なのか、人権について一緒に考えていきましょう。
みなさんは、自分のことを好きですか。自分のいいところやよくないところを言うことができますか。
得意なことや苦手なこと、いいところやよくないところ、人それぞれちがってあたり前。
勉強が得意な人もいれば苦手な人もいます。
上手くいかなかったり、人とくらべてしまったりすると、自分はだめだと思ってしまうこともあるかもしれません。そんなときは、自分ができることや得意なことは何かを考えてみましょう。きっと何かあるはずです。すべてかんぺきな人はいません。自分のがんばりを受け入れて、自分のきらきらしたところを見つけてみましょう。
自分が苦手なことやできないことがあることを知れば、きっと相手にも優しくなれるし、気持ちをわかってあげられることでしょう。
だからこそ、まずは自分のことを知ることが大事です。みんなと見た目や性格がちがっていても、そのすべてが自分です。それを受け止めて、自分を大切にしていきましょう。
そんなわたしたちは、一人で生きていくことは難しく、家族や友だちなどたくさんの人と関わりをもちながら生きています。学校でも家でも、友だちや家族といろいろな話をしたり、協力して何かをやったりしています。毎日一緒にすごしているそんな友だち。もしかすると、クラスの友だちの中にはちょっと苦手な人もいるし、考え方や性格が合わない人もいるかもしれません。
そう思ってもいいのです。でも相手に文句を言ったり馬鹿にしたりせず、みとめることが大切です。いじめや仲間はずれなど、相手を傷つけることはぜったいにしてはいけません。
相手をみとめるには、その相手を知って、思いやる心をもつことが大切です。
「苦手だな…」と思う人がいても、その人のことをよく見て、よく知ると、その人のいいところが見えてくるはずです。「ここはいいところ」とちゃんとみとめることができる、それが大事です。いつもいっしょにいなくても、あまり話さなくても、何かあったら声をかけるし、こまっていたら助け合います。それが友だちであり、仲間です。
では、みなさんは、友だちの言葉で、心があたたかくなったことはありますか。
「すごいね」や「〇〇が上手だね」などとうれしい言葉を言われると、なんだか元気がでてきたり、笑顔になったりするかもしれません。
それは、自分がその友だちにみとめられたから、そして自分自身のことも好きになったからです。
うれしい言葉をたくさん増やしていけるといいですね。学級でも、どんなうれしいことばがあるのか、
ぜひ考えてみてください。たくさんのうれしいことばがありますが、笑顔がにあうことばがあります。それは「ありがとう」。「ありがとう」と言ったほうも言われたほうもあたたかい気持ちになります。笑顔といっしょにたくさん「ありがとう」と言ってみてください。
みなさん、自分やまわりの人の人権を大切にし、おたがいが安心して楽しくすごしていくためには、何が大切なのか、考えることができましたか。
自分を大切にすること、周りの人も大切にすること、そしてうれしいことばをかけることを忘れずにすごしていきましょう。
そして、やさしい気持ちで周りの人と関わることで、もっとすてきな大野小学校にしていきましょう。
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