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学力について

最終更新日 [2021年9月21日]  

次の問題、何の教科のものかお分かりになりますか。
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  ・A     
            ・B

太郎さんと花子さんが話していると、学校から二人のそれぞれの
家までの距離が等しいことがわかりました。次の図は太郎さんの
家を点A、花子さんの家を点Bとして、二人の家の位置関係を示
したものです。次の問いに答えなさい。


学校と二人のそれぞれの家の位置関係について、常に正しいもの
を次のアからエまでの中から一つ選びなさい。

ア 太郎さんの家から花子さんの家までの距離よりも、太郎さんの家から学校までの距離のほうが短い。

イ 太郎さんの家から花子さんの家までの距離と、太郎さんの家から学校までの距離は等しい

ウ 太郎さんの家から花子さんの家までの距離よりも、太郎さんの家から学校までの距離の方が長い

エ 太郎さんの家から花子さんの家までの距離と、太郎さんの家から学校までの距離のどちらが長いかはわからない。
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 この問題は昨年の県学力調査(中2生対象)で出題された問題です。保護者の皆様は数学の問題とお分かりになられた方も多いと思いますが、自分たちが習ってきた数学の問題とは、少し違っていることを感じられたことと思います。
 今「求められる学力」とは、「生活の中でもあるような問題を解決する力」が求められています。国語でも新聞記事を要約する問題。統計結果から考察する問題など。まさに「生きる力」が子どもたちにどれだけついているかを問う問題が多くなってきました。

 そこで、もう少し詳しくお話をしますと、学力には3つの段階があります

   1「知っている」 2「わかる」 3「使える」

 具体的に、算数(数学)でたとえて言うと、

1 35×0.8=(    )
  よくある問題ですが、これは「知っている」段階

2 「計算が35×0.8で表せるような問題(文章題)をつくりなさい。」
  これは、理解していないとできないので「わかる」段階

3 「あなたは部屋のリフォームを考えています。あなたの部屋は縦7.2m、横5.4m、高さ2.5mの部屋です。今回あなたは床をタイルで敷き詰めようと考えています。お店に行ったところいいのが見つかりました。そのタイルは一辺が30pの正方形で一枚90円です。お金はいくら必要でしょうか。途中の計算も書いてください。」  

 使わない情報も入っている中で、問題を読み解き、基礎学力を組み合わせながら、正解を表現しなければならないので、「使える」段階


 今「求められている学力」は、たくさんの情報の中から必要な情報を選択し、「何を問われているのか見極め、正解を導き出し、それを相手にわかりやすく表現すること」です。冒頭の問題のように「使える」段階を求められた場合には、単純に「覚える」や「計算を解く」ことだけでは、正解を導き出すことが難しくなってきました。

 そのような中、今年の学力調査において、全国や長崎県の結果から課題が見られることが報道されました。そして、本校も同様の課題があります。

 その課題とは、基礎学力を身に付け、それを組み合わせて利用するような学力の育成と、たとえ数学の問題であっても、他教科である国語の「読む力」「書く力」が必要となるように、総合力をつけることです。

 愛宕中学校では、学力調査の結果を分析し課題を克服するために、次のことに取り組んで参ります。

1 問題を読み解く力の向上を目指す。
文章問題となると正答率が落ちる傾向があります。家庭で本に触れる機会や、学校での朝読書など、本を読む時間を大切にし、文章を読み解く力に繋げていきます。

2 「書く」機会を増やす。
記述式の解答が多くなってきているので、授業でも「書く」機会を増やしながら、的確な文章表現ができることを目指します。

3 「使える」を目指す問題に触れる場面を増やす。
「使える」段階の問題を解く機会を増やし、自分たちに求められている学力を意識させます。過去の調査問題を利用した検証も行います。

4  ICTの利用
一人一台準備されたタブレットを利用し、授業で学習に利用したり、個人で基礎学力の定着を目指すドリル学習をしたりします。

今後も、職員が一丸となって生徒の学力を伸ばすよう授業を展開して参りますので、ご家庭でのご支援やはげましをよろしくお願いします。
ちなみに、冒頭の問題の正解は「エ」です・・・・。


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