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覚悟がある人は伸びる

最終更新日 [2022年1月11日]  

えきでん
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  〜 学校だよりから 〜

 今年の箱根駅伝をご覧になられたでしょうか。青山学院大学が、2位の順天堂大学に10分以上の差をつけて新記録で優勝しました。終盤は独走状態で後続が見えず、まさに圧勝でした。
 青山学院大学の原監督はテレビにも良く出演され、冗談なのか本気なのか面白おかしくエピソードをお話になられますが、そのチームマネジメントの手腕は他競技でも注目されているお方です。

 ところが、たまたま目にした記事に見入ってしまったのですが、原監督は高校時代に全国準優勝チームの主将として注目を浴びたものの、大学では練習に身が入らず伸び悩んだそうです。
 その時の理由が「恩師の勧めでこの大学に入学したけど、自分で選んだわけじゃなかったので中途半端な気持ちだった。」とのこと。また、高校時代の陸上漬けの毎日から大学生になり、気持ちにゆるみがあったそうです。

 社会人では実業団の駅伝チームの一員になって心機一転頑張るつもりで入部されました。すぐにチーム目標を達成し、その後も自分なりに練習に取り組んでいたつもりだったけど、心のどこかで満足してしまっていたのか、目立った活躍もできず数年で会社から解雇されてしまわれました。
 その時は、「目標を達成したのに、なんでだ。」と怒りにも似た感情が沸いたけど、引退後に冷静になって考えてみると、練習への取り組み方や必死さがまだまだ本気になれていなかった自分を顧みて「自分には覚悟が足りなかった」「あの程度の取組では解雇されて当然だった。」と理解できたそうです。

「何が何でも結果を出す」という強い覚悟がなければ、練習にも身が入らないし、結果も望めない。なぜなら「人間は怠ける動物だからです」と回想されています。この思いが、駅伝指導に生かされ、現在の活躍につながっています。

 驚いたことに青山学院大学陸上部の練習時間は1日3時間だそうです。残りの21時間をどう使うかは選手に任されています。自分は何のために陸上部にいるのかを考えれば、おのずとやらなければならい事が見えてきます。だからこそ原監督は選手一人一人に「覚悟」を強く求めていらっしゃいます。
 そして選手は、陸上部の練習以外の時間を「速く強く走るためにどう使うか」を考え計画し、自分で自主的に練習に取り組んでいます。

「覚悟がある人は伸びる。これは、私自身の陸上生活から学んだことです。」
と、原監督はインタビューを締めくくられていました。

 箱根駅伝の終盤9区10区では、2位と大きく差をつけているにもかかわらず区間新記録をたたき出す激走でした。
 通常であればアクシデントを避けるために、ペースダウンをして安全な距離を保ちながら優勝をキープするのがセオリーでしょうが、選手はあえて優勝を逃すリスクを承知しながらも、全力を尽くすことに集中していました。
 大会後のインタビューでそのことについて聞かれた選手が、「走れなかった選手に恥ずかしい走りを見せたくなかった。」と語られていました。原監督も「ペースを落とす指示をあえて出さなかった。それだけの覚悟で選手は走っていますから。」本当にかっこいいと思いました。

 愛宕中学校の生徒も、自分が持っている夢や希望に向かって「覚悟」(やる気)をもって臨んでほしいと考えます。そう思って日々取り組んでいくことが、やがて「本物」となり、その積み重ねがいつの間にか大きな力になっていくと私も信じています。

 3年生・2年生・1年生、それぞれ中学時代に残された時間はみな平等です。その時間を大切に使って自分を最大限に伸ばし、夢や希望をつかみ取ってほしいと心から願っています。

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