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学力調査結果から

最終更新日 [2022年9月14日]  

1年生は佐世保市、2年生は長崎県、3年生は全国(英語は県)の学力調査が実施されました。佐世保市の中学生は、昨年度より正答率が向上し、それに引っ張られるように本校も向上が認められました。生徒の頑張りが実って嬉しく思います。
学力調査の目的は、どの項目に課題があるのかを把握することです。今回の調査で本校の課題は、「文章力」(「読みとる」「書いて伝える」)にあることがはっきりしました。

例えば、次にあげる問題は中学校1年生で実施された数学の調査問題です。
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【歩さんの求め方】

(式)800×2=1600   答え 1600m

 歩さんは、週末に家族で車に乗って美術館に行こうと思っています。家から美術館までは車で2時間かかります。自分たちがどのくらいの道のりを車で走るのかを求めるために、車の速さを分速800mと考えて、次のような式をつくり、答えを求めました。

 しかし、歩さんは【歩さんの求め方】の(答え)が間違いだと気づきました。歩さんはどのような間違いをしていますか。言葉で説明しなさい。
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 これは、中学1年生で実施されましたが、実は小学校の知識で解く問題です。
 しかし、分速やメートルの言葉、速さの求め方を知っているだけでは解けません。速さや距離・時間の関係を理解し、歩さんがなぜ間違えたのか説明する力がなければ答えることが難しいのです。

 「文章問題を解くこと」「文章で書いて答えること」は知識があるだけでは解くことが難しく、思考判断が必要となります。正解を導き出すためには手間がかかりますが、この力をつけることで飛躍的な学力向上が期待できます。逆に苦手だからと避けてばかりでは、いつまでたっても同じことの繰り返しで、向上できない可能性が出てきます。

 「こんな問題解けなくても生活で使わない」などと一蹴する向きもありますが、今求められている学力は、「思考判断」であり、「様々な知識や条件を組み合わせて自分の答えを導き出す」ことです。「君はどう思う?」との問いに、自分で正しい判断をし、はっきりと自分の考えを述べることは、きっと世の中に出てからも役に立つと信じていますし、愛宕中生徒に付けてほしい力です。

 愛宕中職員で学力調査の結果を分析し、授業に生かしていくことで、さらなる向上を目指していきます。そして、それを強力にサポートするのは「家庭学習」です。
 各学級で家庭学習の提出をしていますが、「単語や漢字を何回も書いて覚える」「計算問題を解く」「重要な用語を覚える」「ノートをまとめる」といった学習でとどまっていれば、「文章力」はなかなか伸びないと想像できます。
 ぜひ、家庭学習でも「文章問題を解く」「文章で書いて答える」といった「読む」「書く」学習で、自分自身の学力向上を目指してほしいと願っています。

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