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2学期終業式

最終更新日 [2022年12月23日]  

 昨夜から降りつづいた雪は、いつもと違う風景を作り出し、新たな世界が広がったように思わせてくれます。本日の登校の際は、積雪によるご心配をおかけしましたが、無事に2学期の節目をつけることができました。ありがとうございます。
 本日は終業式において、生徒一人一人がどんな心の成長をし、どれくらい自信をつけたのか振り返ってもらうことを願って次のような挨拶をしました。
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 今日は2学期最後の日です。
 自分が、仲間が、学級が、学年が、どんな歩みをしてきてどんな成長をしたか振り返る日です。

 先日、生徒会役員選挙の立会演説会の時、数人の候補者が「自分を変えたい」と言っていました。聞いていた私はその言葉が心に引っかかって、いろんなことを考えてみました。
 「自分を変えたい」これは、「今までの自分ではだめだから、生まれ変わりたい。」要するに、「今までの自分を否定する」意味だったのでしょうか。
 私が想像するに、決してそうではないと考えました。

 じゃあ、どんな意味なのか。それは
「自分をもっと成長させたい。もっと高みを目指したい。」「背伸びをして、手の届くものをつかみ取りたい。」「バージョンアップしたい。」という思いではないでしょうか。

 幼い子供は自分が主人公です。自分がヒーローのごとく、自分がやりたいこと、なりたい自分を周りの人にも押し付けてきます。逆にうまくいかない時、他人のせいにして、自分だけがかわいそうと悲劇のヒロインの様にふるまいます。幼くちっちゃい子供であればほほえましくもありますが、中学生くらい成長した者がその様子であると、自己中心的な振る舞いに、正直、周りは迷惑に感じます。

 でも、成長を続けていくと、だんだんと自分の努力や力で何とかしようとして自立していきます。
自立はとても大切なことですが、人を頼らずなんでも自分一人でやってしまおうとすると、その先には孤独が待ってます。青年前期の中学生であれば、その折り合いで悩むことは少なくありません。

 さらに心の成長をしていくと、「周りのために」、「みんなと一緒に」、「この人のために」といった自分の力を周りに生かしながら、そして自分も人から力を借りながら素晴らしいものを作り出していく心が芽生えてきます。「自分を認めてもらいたいと思う気持ち」だけでなく、「相手を認める気持ち」の器も大きくなってきます。

 「自分を変えたい」といった宣言は、まさにそんな心の成長の表れじゃないかと、思いました。
 じゃあどうやったら心の成長をするのでしょうか?
 それは人とのかかわりの中で、うまくいったこと、失敗したことで学んでいくことが多いです。合唱コンクールで、みんなの心を一つにして歌い上げたときの感動が協力する心を育て、修学旅行で、素晴らしいものを観たり聞いたりしたときの共感で、お互いに心が通じ合う心地よさを味わい、喧嘩して不用意に放った一言で、友達を傷つけてしまう気まずさを感じ、相手を悲しませない優しさに気づく。礼儀良くふるまうことが、相手を尊重することにつながることを知り、ルールを守らないことで周りに迷惑をかけることを身をもって知る。その繰り返しの中で、人は成長し、人格が作られていきます。

 学校って、勉強することが一番の目的ですが、勉強だけでなく人生を学ぶ場がたくさんあります。そう、学校は学ぶチャンスがあふれているのです。
この2学期、皆さんはどんな成長をしてきたのでしょう。今日、振り返ってみて、自分の成長を思い返してみましょう。
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本日の終業式の後、担任から通知表が渡されています。一人一人今学期の成長の足跡が記されています。また、来学期に向けての課題も見えてくることでしょう。
ぜひ、お子様の成長を感じていただき、来学期に向けて励ましをしていただけたら幸いです。
今年ももうすぐ終わりを迎えますが、これまで学校教育にご理解とご協力をいただいたことに感謝しますとともに、来年年明けからもよろしくお願いいたします。
それでは、良いお年をお迎えください。
    

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